「組合員の造った家紹介」シリーズNO-3。今回は、西多摩郡北部建設組合 霞支部 吉田建築事業主の大工さんの作品で実際の建物ではなく模型をご紹介いたします。
模型と言っても「住宅」ではなく実物の1/4で「鐘突き堂」を仕事の合間を見て3年余りかかり完成したそうです。材料の樹種は、ほとんどの部材でケヤキが使用され一部に桧や松も使用しています。特に作成にあたり注意した所は、実際の「鐘突き堂」は大きなものですから建物を見上げます。しかし間口・奥行き・高さ共に600MMの模型は、単純に縮尺1/4で作成するとどうしても見栄えが貧弱に見えてしまうものです。模型に着手する前から3年後完成のイメージをつかみ技を生かした作品ができました。

「鐘突き堂模型の全景鐘突き堂の「鐘」の大きさは、柱下段に設けられる貫が取り付けられた位置によって決められるそうです。「鐘」を横にして「鐘突き堂」内部まで運びます。次に「鐘」を立てて取り付けるため余り低い位置に貫があると「鐘」が入らないためです。向かって左側にこの作品の格言が盾にして飾ってあります。(大工と雀は軒で鳴く)この意味は、大工は、軒先の形を形良く作成するのに(泣く)と雀は、軒先で(鳴く)を引っ掛けたものと言う事だそうです。物作りの難しさ大工の心が見えたような気がします。」

「屋根の入母屋破風やタルキの割付など忠実に作成されている。柱に至っては、ケヤキの角材を手彫りで削り円柱にしていった。」

「二重のタルキが美しい。中央の「鐘」部分は、ケヤキを削り磨いたもので手彫り。」

「組み物も忠実に作成している。まさに技匠です。」

「組み物部分」

「組み物部分」

「組み物部分」

「破風(はふ)上部「下魚(げぎょ)」」

「鐘突き堂内部天井部分」